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- 【失われた宮殿】トレンガヌ州、ヴィラ「テラプリ・ヘリテージ・ヴィレッジ」
トレンガヌ州にあるテラプリ・ヘリテージ・ヴィレッジ(TERRAPURI HERITAGE VILLAGE)は、本格的なトレンガヌの文化を体験できる宿泊施設です。
マレー半島の東海岸、トレンガヌ州にあるテラプリ・ヘリテージ・ヴィレッジ(TERRAPURI HERITAGE VILLAGE)は、本格的なトレンガヌの文化を体験できる施設。各地から集められた築100年以上の伝統的なヴィラをご紹介します。
この施設には、トレンガヌ各地から集められた29棟の木造建築があり、それぞれ築100年から250年の家屋です。そのうち20棟は宿泊施設として改装され、実際に宿泊することができます。
村の敷地は17世紀のトレンガヌ宮殿を再現した構造になっていて、従業員とコックは、周辺の村から雇用されているため、本格的なマレー様式が体験できます。
周辺は、南シナ海とマングローブの川、スティウ湿地に囲まれています。周辺に明かりはなく、夜は満天の星とホタルが鑑賞できます。Wi-Fi、ネット環境、テレビがありません。
室内
ヴィラは離れ家で、各家屋には、この建物がもとあった出身地の村の名前がついています。部屋の内部は清潔感があり、快適に過ごせます。
設備は、エアコン、天井ファン、木製のバスタブ、シャワー、バスルームアメニティ、バスタオル、ミニタオル、フェイスタオル、ヘアドライヤー、ミニ冷蔵庫、デスク、ミネラルウォーター、電子ケトル、変換プラグがあります。歯ブラシ、コンディショナーはありません。棚の中にトレンガヌの伝統的なバティックがあります。バティックを着用して、敷地内で写真を撮ることができます。
ベッドは蚊帳付きで、夜のエアコンや虫の心配をせずに過ごせます。
バスルームは、シャワー、洗面台、バスタブがあります。
敷地内施設
プール 中庭 雨のあと
ヴィレッジ中には、会議室、図書館、屋外プール、工芸品の展示ルーム、工芸品を販売するショップがあります。朝食、ディナー会場は、中庭です。
売店
売店ではトレンガヌバティックが購入できます。クアラルンプールでは手に入らない優しい風合いのデザインはここでしか手に入らないオススメ商品です。
地元民によるサービスと食事
この施設ではゲストが本物のトレンガヌ様式やトレンガヌ料理を味えるような工夫がされています。従業員は周辺の村から雇用し、料理は地元のコックによって調理されているため、リアルなライフスタイルが体験できます。
テラプリの物語 ~伝統建築の保全・修復プロジェクト
村の建物は、もともとマレーシア各地にあり、貴族や個人が所有していました。オーナーのアレックスさんは18年の歳月を費やして、所有者から建物を買い取りました。建物は、解体、移転した後、テラプリ・ヘリテージ・ヴィレッジで管理されています。
敷地内は、中庭の周りを家屋が取り囲んでいる形状で、17世紀の宮殿を再現した構造になっています。
建物は全て組み木造。釘を使わないため、解体、再構築がしやすい構造になっています。
伝統的なマレー建築の特徴
伝統的なマレー建築は、三角の屋根で、高床式が特徴。これは、洪水から家屋を守るためまたは、猛獣が家に入り込まないために工夫された構造です。
家を支える柱は、高級木材のチェンガル広葉樹で構成されています。チェンガルとは、東南アジアの熱帯雨林から採取できる木材で、乾燥状態で100年以上の耐久性のある強靭な木材のため、通称「鉄木」として知られています。高級木材として、マレーシアの宮殿造りに広く利用されていました。
また、トレンガヌ州は、マレー初期時代の、2世紀から16世紀頃まで、タイの南部と共に「ランカスカ王国」の一部でした。そして、マレー半島北の一部を支配していたカンボジアの「扶南国」と密接に関係しているため、トレンガヌの古典的な家はカンボジアとタイの家に似ているそうです。
ランカスカ王国の遺産について知りたい方は「Terradala museum cafe」もおススメスポットです。
村に眠る神話や物語
村の中には、数多くの不思議なアイテムが存在します。三色の旗にまつわる物語や、家の下にある大量の壷の謎、木に刻まれた彫刻の意味、漁師のアイテムなど、各家屋には物語がたくさん眠っています。興味がある方は、それぞれの背景にある文化、モチーフ、象徴、物語を探してみてくださいね。
所在地:Kampung Mangkuk Penarik, 22120 Kampong Mangkok, Terengganu
電話:09-624 5020